我々は、特殊な特性を持つ三次元層状Pd含有ナノコンポジット構造を作成するためにナノ溶接技術を採用しました。Pd、Pt、Au、Agなどの貴金属から作られたナノワイヤーを使用し、溶接温度を制御することでPd–Pdナノ構造およびPd–Au、Pd–Pt、Pd–Ag、Pd–Pt–Auナノコンポジット構造を作製しました。これらの複合材料の再結晶化挙動を観察し分析しました。さらに、10,000回の曲げ試験サイクルと抵抗測定を行い、優れた機械的および電気的特性を確認しました。提案した方法を使用して、柔軟で着用可能なナノヒーターとガスセンサーを製作しました。従来の技術と比較して、提案した方法は、大きな表面積と柔軟性を持つセンサーを容易に実現できるだけでなく、触媒金属の追加によってその性能を向上させることができます。Pd–Auナノコンポジットを使用したガスセンサーは、純粋なPd–Pdガスセンサーデバイスよりも3.9倍速いH2回復および1.1倍速い応答を示しました。さらに、Pd–Agナノコンポジットは、1.6％のH2濃度に対して5.5％の高感度を示しました。したがって、作製されたナノコンポジットは、ウェアラブルガスセンサー、柔軟な光学デバイス、および柔軟な触媒デバイスに広く応用できる可能性があると考えられます。-論文雜誌のカバーピクチャー制作はサピエンスが担当しました。

https://pubs.acs.org/doi/10.1021/acssensors.0c00211