液体生検は、パーソナライズドがん治療の実現に向けて有望なアプローチです。特に、循環腫瘍細胞(CTC)は予後や治療決定に直接関連する重要な情報を提供します。本研究では、マイクロ流体技術とin situ分子プロファイリング技術を組み合わせたOPENchipプラットフォームの開発とデモンストレーションを行いました。OPENchipは上皮性CTCを濃縮し、特定のバイオマーカーを識別するパドロックプローブを使用して、ローリングサークル増幅産物のライブラリーを作成します。このプラットフォームの捕捉効率と捕捉純度は、異なる細胞株を用いて検証されました。メタスタチック乳癌(HER2(ERBB2)遺伝子発現およびPIK3CA変異)およびメタスタチック膵臓癌(KRAS遺伝子変異)患者のCTCの分子解析がオフチッププロセスなしで実証されました。これらの結果は、シーケンシング不要の液体生検によるがんの早期分子検出の可能性を示しています。-論文雜誌のカバーピクチャー制作はサピエンスが担当しました。
https://pubs.rsc.org/en/content/articlelanding/2020/lc/c9lc01248f#!divAbstract