新しい合成プロセスによって、三次元多孔質ゲルマニウム材料（3D-pGe）を作成しました。このプロセスは、ゼオタイプボロゲルマネートの微小立方体から始まり、熱変形、エッチング、そして水素還元を経て3D-pGeを生成します。特に、この合成の副生成物はフッ化水素酸のような有害なエッチャントを使用せず、温水で簡単に除去できます。3D-pGeはリチウムイオン電池のアノード材料として優れた電気化学的特性を示し、高い容量（770 mA h g−1）、250サイクル後の83%以上の容量保持率（1C）、および優れたレート特性（C/5に対して10Cで32%）を持ちます。この材料は、表面制御反応による疑似キャパシティブな寄与も有しています。この革新的なアプローチは、大規模なエネルギー貯蔵用途向けの3D多孔質ゲルマニウムアノード材料の大量生産に有望な道を開きます。- 論文カバーピクチャーの制作はサピエンスが担当しました。

https://pubs.rsc.org/en/content/articlelanding/2018/ta/c8ta04626c#!divAbstract