ウェアラブルテキスタイルエレクトロニクスの開発において、湿気や汚染への暴露は主要な懸念事項です。これらの暴露はデバイスおよびその相互接続の電気的破壊を引き起こす可能性があります。これに対処するために、優れた電気伝導性（0.11 Ω/cm）と機械的安定性を備えた高導電性および防水性のファイバーを開発しました。このファイバーは、ウェアラブルテキスタイルエレクトロニクスの高度な相互接続コンポーネントに最適です。製造プロセスでは、市販のケブラー繊維をAgナノ粒子とポリ（スチレンブロック-ブタジエンブロック-スチレン）ポリマー複合材料でコーティングし、続いて自己組織化単分子膜（SAM）形成試薬で処理し、防水およびセルフクリーニング特性を付与します。さまざまなSAM形成試薬をテストした結果、1H,1H,2H,2H-ペルフルオロデカンチオール（PFDT）で処理されたファイバーが優れた防水およびセルフクリーニング特性を示し、ナノスケールの粗さと低表面エネルギーによりpH変動のある水中でも優れた耐久性を発揮しました。この導電性ファイバーは、機械的圧縮および繰り返しの洗浄や折り畳みプロセスでも機能を維持します。この革新的なファイバーは、水中での操作やテキスタイルエレクトロニクスでの応用に大いに期待されています。- 論文カバーピクチャーの制作はサピエンスが担当しました。

https://pubs.acs.org/doi/10.1021/acsami.8b10217