電気化学セルの性能を確保するためには、高い熱耐性を持つ堅牢なセパレーターの開発が不可欠です。液体および熱膨張剥離法を組み合わせて開発された新しい自立型六方晶窒化ホウ素(h-BN)セパレーターは、市販のポリマーセパレーターに比べて優れたイオン伝導性を提供し、デンドライト状リチウムの成長を抑制することでリチウムイオンセルの安定性を向上させます。高温(80～120°C)でのエージング後でも、h-BNセパレーターは優れた熱安定性と電気化学的安定性を維持します。リチウムチタン酸(LTO)電池では、このセパレーターにより600サイクル後も高いクーロン効率(~99%)を達成し、バッテリー性能が大幅に向上します。この自立型h-BNセパレーターは、次世代の充電式電池や高安全性のエネルギー貯蔵システムにとって有望な解決策です。-カバーピクチャー制作はサピエンスが担当しました。

https://pubs.acs.org/doi/10.1021/acssuschemeng.1c00040